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宿命星の意味

四柱推命学を知るには宿命星の意味とその解釈の仕方が大切といえます。
 
宿命星の意味
わかりやすく解説するため
① 比肩(ひけん)と劫財(ごうざい)をまとめ…… 比劫星(ひごうせい)
② 食神(しょくしん)と傷官(しょうかん)は…… 食傷星(しょくしょうせい)
③ 偏財(へんざい)と正財(せいざい)は…… 財星(ざいせい)
④ 偏官(へんかん)と正官(せいかん)は…… 官星(かんせい)
⑤ 偏印(へんいん)と印綬(いんじゅ)は…… 印星(いんせい)
に分類します。
各宿命星の意味合いを列記していますが、その星があるかといって、その意味があると解釈するのではないのです。
また
吉星を、食神、偏財、正財、正官、印綬、
凶星を、比肩、劫財、傷官、偏官、偏印
と決めつけて吉凶を論じる論法は迷う学び方の入り口となります。
 
上記で①から⑤の順番で各宿命性の意味を列記しているが、これは日干五行を①として、相生(そうじょう)順に五行が並んでいると理解してください。
 
 
 
木の相剋
火の相剋
あなたの日干(自分自身)五行を①とした相剋図を選んでください。
その順番が宿命星の位置となるのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
土の相剋
金の相剋 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
水の相剋
宿命星の位置
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「フォーチュン四柱推命運勢鑑定表」をご注文いただいたお客様のおひとりの方を例にあげて説明いたしましょう。お名前を推命花子さんにしておきましょう。
 
推命命式
 
推命花子さんの日干は戊です。 日干五行土を①とした図になります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

土の相剋命式の天干、地支の五行の数があっているかチェックしてください。
      五行    個数        おもみ
①  土      1       5%
②  金      3      78%
③  水      1      7%
④  木      0      0%
⑤  水      1     10%
ににります。
 
 
 
 
 
 
おもみ(%)の計算方法はいずれ、書き記したいと思っています。
最上格の命式とは、各五行が個数が0でないこと。≪花子さんの場合は木が0です≫
そして各五行の個数が3個以上でないこと。≪花子さんの場合金が3個と太過しています≫
しかも、各五行とも重み(%)が20%前後でバランスがとれていること。≪花子さんの場合金が78% と偏っています≫
そして命式中に同じ宿命星が3つ以上ないこと。≪花子さんの場合食神星が3つもあります≫
この条件が満たされるいる人は、おそらく10万人に一人ぐらいしかいないでしょう。

花子さんの命式は金が偏っていることがおわかりでしょうか。
 
推命相剋
五行の相剋図を作成すれば、何が良い五行(用神)かみちびきだせます。
その良い五行な対応する宿命星が吉星になるのです。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
花子宿命星 一般的に定める吉星も人それぞれの命式によって変化し吉星が凶星になったり凶星が吉星なったりするのです。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
仮名花子さんで説明していますが、ご本人からご質問のメールをいただきました。
四柱推命を勉強されていた知人から
私の2016年は、偏印の年だから気を付けなければ、
もし手術などが必要になったら早くするのよ、 
御主人の方もこの年は、お金が出ていくとでてるし
ちょっと心配、
2017年契約などには、十分気をつけてね、‥‥
ここをこえたら‥
とアドバイスしていただきました。
食神がかたよっていて、
大運に偏印、年運に偏印、月のも偏印がかさなる、
偏印は食神をさすの?
2016、2017は、私と主人のピンチの年なの?
といった内容でした。
本を買って調べたら
『行運と寿命の見方』で‥‥どんな星が行運に巡ったときに気をつけたほうがよいか、
特に注意すべき運用神(よい五行)の凶サインの見出しで
年運、月運から用神を剋ときーとくに偏印→食神(寿命星)
偏印が年、月にめぐるときは‥‥不測の災厄があります。
特に命式に食神がある人は注意してください。 
という箇所があったので気にされていたとのこと。
 
相剋の関係
 
左記の宿命相剋図をみればわかるように、偏印星は悪い星どころか食神星を剋しバランスをよくしてくれる吉星の星なのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 推命花子
2016年、丙申の行運グラフをみればわかるように、宿命グラフは盛運です。ただ、申年は金が強くなりますから、補助星グラフは、ランクが低くなります。宿命星と補助星を7対3の割合で計算したものが、総合鑑定グラフです。
盛運ではありませんが、決して悪い年ではありません。
大運の宿命星は鑑定の材料にするものではありません。
あくまで、五行の吉凶の盛衰で判断するのです。
よい五行木が旺盛になる春運が巡っていますから、運勢背景は悪くないと判断できるのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
コメント
 
四柱推命の本を買って独学しようとしても、それは無理なことです。何故ならば四柱推命学は数学的な学問と言えるからです。
本を買った方はおわかりでしょうが、どの本も単語の意味を説明しながら部分的に解説していきますから、例題の命式は、何となく理解できても、根本的なことがわからないから、結局、行き詰まって放り出すことになるのです。
それでも頑張る人は一知半解の知識で出来事にあてはめて紐解こうとしますら、単語の組み合わせで物語をつくるような鑑定になってしまうのです。
ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏の命式は三柱では鑑定できないバランスのとれたよい命式です。
他の先生のブログでをみると年柱に「印綬」があります。だから学者になるようにできているとか、医療関係の仕事についたと説明するブログがありました。
山中伸弥氏の年生まれの人で日干乙の人は、皆同じになってしまいます。
以前、「元命鑑定法の迷学」で書きましたように、出来事にあてはめていくような鑑定はいかがものかと、常々思うところであります。