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占い師、運勢鑑定士の資質と姿勢

今回は「占い師、運勢鑑定士の資質と姿勢」をテーマに考えてみたい。占い師と運勢鑑定士の区別はホームページで述べておりますが、一応、ここでは先生と呼ばせていただきます。私はブログを通して運の不思議を照会しています。それは四柱推命学の崇高さを伝え、運を予知することが、いかに大切なものかを知っていただくためです。きっと他の先生方も開運に役立つ事例を紐解いているブログになっているのだろうと検索してみました。残念ながら今のところ共感したり感心できるものは見当たりませんでした。タロット占いの元女流棋士は有名タレントさんが亡なられたときは「ほんとうにびっくり。都会は大うそつきが多いし、心で泣いて辛抱してたんでしょうね。タレントさんって裕福で贅沢に見えるけどお仕事の間に食べるのは、毎日同じお弁当。プロデューサーと言い加減な名刺を渡す輩も多し。強くて元気なふりしてたみたいだけど、かなりなストレスが溜まってたんでしょうね。無理しても頑張ろうは、私も同じタイプだけどひとりで抱えこまなくてもよかったのに」と締めくくっていました、これは鑑定じゃなく単なる感想でしょうといいたいです。また四柱推命学で鑑定する先生は最近、政治家が亡くなったことについて「10月も病気になりやすい時期で、3日(土)は災難に遭いやすい日でした。政冶家としてはあきらめの心境になり、享楽に流される気持ちになっていたでしょう。これらの分析結果から、気持ちがかなり落ち込んで、悩んで眠れなくなり、心と身体のバランスが崩れ、睡眠薬と飲酒の悪い作用に対抗できるエネルギーや抵抗力が減退して、脈が異常に早くなり、血圧が低下、心臓の機能に問題が出たと思われます。死因は病死と鑑定する」とありました。あなたは何者、法医学者ですかと聞きたくなります。鑑定と称したブログのほとんどは出来事の経過、状況を羅列しているだけのものばかり、なかには食べた料理の写真と感想だけのものもありました。、アイドルでもあるまいしプロの鑑定士なら運勢に関する自分の考えや鑑定結果を発表しろといいたくなってしまうのです。
はや来年度の運勢本が発売されている。同年生まれ、または同月生まれの人が皆同じ運勢になる、買っている人に役立ちませんよと教えたい気分になるのは職業病なのかも知れぬ。そんな占い本の中に先生方を写真付きで紹介しているものがある。それなりに技量がともなっている人ならケチをつけるつもりはないが、あなた、まだ習い中だろうという人も沢山載っているから不愉快になる。占術家になる人の多くは先生に教え請う、その仕組みは華道、茶道に似ていて大抵は免除をいただくときに何がしのお金を納める慣わしがある、権威をもった先生は本当に力をつけた者しか免除を授けないが、ある先生は儲け主義で免除を気軽に発行している。イベントの際は、あの先生の門下なら安心できるが、あの門下生なら注意したほうがよいと仲間内で評価の違いがあるのです。テレビにでている知名度の高い方も、学問的な見地からみれば、まったく話にならない人もいる、週刊誌やブログでたたかれているにもかかわらず、よくテレビ局も出演させているなと思ってしまう。確かに口はたつ、落ち目の芸能人にはぼろくそに、勢いある人には褒め称える、学問による運勢鑑定というより過去の経歴と現在の状況を調べ、上から目線で私的にものをしゃべっているように思える。私のいままでの経験では運勢を鑑定するといいながら先祖、墓、宗教的なことを織り交ぜて話す人はあまり信用しないほうがよいと思えるのである。
それにしても占い分野のホームページに龍、観音さん、仙人などのイラストがよく使われている。聞けば神秘さをアピールするためだというが、有能な占術家はオカルト的な宣伝はかえって嫌うと思う。いうまでもないが人に不安を与え、高額なものを買わす霊感商法には気をつけてほしい。運勢鑑定は神の声のでもなくお守りでもない、あくまでも個々の宿命、流れる運の気の盛衰を調べ伝えるべきのものであり、自分を知り運気を予知することによって主体的に生きる道しるべとなることは確かである。

コメント

ずいぶん昔の話になりますが、フォーチュンファンのお客様から「先生、今日の運勢は◎なのに歯の痛みが治まらないですよ」という電話がありました。すぐ歯医者に行ってください、また、ある人は息子さんが若くして医者から糖尿と言われたとのこと、よく食べて太っているいるんですよ、どうしたらよいか運勢をみてほしいと云ってきました、運勢鑑定はさせてもらいますが病気については医者によく相談して下さいとしかいいようがありません。運勢鑑定について信頼されても分野が違うでしょうといいたいのです。こんな人が厄払いと称して高いものを買わされてしまったりする危険性があるのです。後日、だまされないよう注意したのを懐かしく思い出しました。プロの鑑定士は真摯な姿勢であれ、それを選ぶ人は本物を見分けられる目を養っていただきたいと思う次第であります。