カテゴリー別アーカイブ: 四柱推命学を知る

宿命星の意味

四柱推命学を知るには宿命星の意味とその解釈の仕方が大切といえます。
 
宿命星の意味
わかりやすく解説するため
① 比肩(ひけん)と劫財(ごうざい)をまとめ…… 比劫星(ひごうせい)
② 食神(しょくしん)と傷官(しょうかん)は…… 食傷星(しょくしょうせい)
③ 偏財(へんざい)と正財(せいざい)は…… 財星(ざいせい)
④ 偏官(へんかん)と正官(せいかん)は…… 官星(かんせい)
⑤ 偏印(へんいん)と印綬(いんじゅ)は…… 印星(いんせい)
に分類します。
各宿命星の意味合いを列記していますが、その星があるかといって、その意味があると解釈するのではないのです。
また
吉星を、食神、偏財、正財、正官、印綬、
凶星を、比肩、劫財、傷官、偏官、偏印
と決めつけて吉凶を論じる論法は迷う学び方の入り口となります。
 
上記で①から⑤の順番で各宿命性の意味を列記しているが、これは日干五行を①として、相生(そうじょう)順に五行が並んでいると理解してください。
 
 
 
木の相剋
火の相剋
あなたの日干(自分自身)五行を①とした相剋図を選んでください。
その順番が宿命星の位置となるのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
土の相剋
金の相剋 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
水の相剋
宿命星の位置
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「フォーチュン四柱推命運勢鑑定表」をご注文いただいたお客様のおひとりの方を例にあげて説明いたしましょう。お名前を推命花子さんにしておきましょう。
 
推命命式
 
推命花子さんの日干は戊です。 日干五行土を①とした図になります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

土の相剋命式の天干、地支の五行の数があっているかチェックしてください。
      五行    個数        おもみ
①  土      1       5%
②  金      3      78%
③  水      1      7%
④  木      0      0%
⑤  水      1     10%
ににります。
 
 
 
 
 
 
おもみ(%)の計算方法はいずれ、書き記したいと思っています。
最上格の命式とは、各五行が個数が0でないこと。≪花子さんの場合は木が0です≫
そして各五行の個数が3個以上でないこと。≪花子さんの場合金が3個と太過しています≫
しかも、各五行とも重み(%)が20%前後でバランスがとれていること。≪花子さんの場合金が78% と偏っています≫
そして命式中に同じ宿命星が3つ以上ないこと。≪花子さんの場合食神星が3つもあります≫
この条件が満たされるいる人は、おそらく10万人に一人ぐらいしかいないでしょう。

花子さんの命式は金が偏っていることがおわかりでしょうか。
 
推命相剋
五行の相剋図を作成すれば、何が良い五行(用神)かみちびきだせます。
その良い五行な対応する宿命星が吉星になるのです。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
花子宿命星 一般的に定める吉星も人それぞれの命式によって変化し吉星が凶星になったり凶星が吉星なったりするのです。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
仮名花子さんで説明していますが、ご本人からご質問のメールをいただきました。
四柱推命を勉強されていた知人から
私の2016年は、偏印の年だから気を付けなければ、
もし手術などが必要になったら早くするのよ、 
御主人の方もこの年は、お金が出ていくとでてるし
ちょっと心配、
2017年契約などには、十分気をつけてね、‥‥
ここをこえたら‥
とアドバイスしていただきました。
食神がかたよっていて、
大運に偏印、年運に偏印、月のも偏印がかさなる、
偏印は食神をさすの?
2016、2017は、私と主人のピンチの年なの?
といった内容でした。
本を買って調べたら
『行運と寿命の見方』で‥‥どんな星が行運に巡ったときに気をつけたほうがよいか、
特に注意すべき運用神(よい五行)の凶サインの見出しで
年運、月運から用神を剋ときーとくに偏印→食神(寿命星)
偏印が年、月にめぐるときは‥‥不測の災厄があります。
特に命式に食神がある人は注意してください。 
という箇所があったので気にされていたとのこと。
 
相剋の関係
 
左記の宿命相剋図をみればわかるように、偏印星は悪い星どころか食神星を剋しバランスをよくしてくれる吉星の星なのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 推命花子
2016年、丙申の行運グラフをみればわかるように、宿命グラフは盛運です。ただ、申年は金が強くなりますから、補助星グラフは、ランクが低くなります。宿命星と補助星を7対3の割合で計算したものが、総合鑑定グラフです。
盛運ではありませんが、決して悪い年ではありません。
大運の宿命星は鑑定の材料にするものではありません。
あくまで、五行の吉凶の盛衰で判断するのです。
よい五行木が旺盛になる春運が巡っていますから、運勢背景は悪くないと判断できるのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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四柱推命の本を買って独学しようとしても、それは無理なことです。何故ならば四柱推命学は数学的な学問と言えるからです。
本を買った方はおわかりでしょうが、どの本も単語の意味を説明しながら部分的に解説していきますから、例題の命式は、何となく理解できても、根本的なことがわからないから、結局、行き詰まって放り出すことになるのです。
それでも頑張る人は一知半解の知識で出来事にあてはめて紐解こうとしますら、単語の組み合わせで物語をつくるような鑑定になってしまうのです。
ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏の命式は三柱では鑑定できないバランスのとれたよい命式です。
他の先生のブログでをみると年柱に「印綬」があります。だから学者になるようにできているとか、医療関係の仕事についたと説明するブログがありました。
山中伸弥氏の年生まれの人で日干乙の人は、皆同じになってしまいます。
以前、「元命鑑定法の迷学」で書きましたように、出来事にあてはめていくような鑑定はいかがものかと、常々思うところであります。
 
 
 
 
 
 
 

四柱推命 方位の吉凶

img399九星気学では、生まれ年の本命星(一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星)と、毎年巡る九星との位置関係で吉凶を占っています。
年の九星を基本盤中央に置き、本命星がどの位置にあるかによって吉凶を占う占術であり、一見不規則な配列で神秘的と思わせるが、一定のパターンが判れば簡単に覚えられる占術であると言えます。
占術の専家ではない一般の人でも導き出せるため、ポピュラーな占術として広がったといえるのです。
同年生まれが同じ運勢になるよう占術は、論ずるまでもなく六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)と同様、個人の運勢の吉凶の目安にもならないばかりか、かえって間違いを起こす元凶になりかねないと断ずるところであります。
では、四柱推命での吉凶方位はどのように判断するのか、生年月日時から割り出した干支の五行の個数と重み(%)から、個々の方位の吉凶が導きだすのです。
それだけに、個々によって吉凶方位は違い、吉凶の数にも違いがでてくるのです。運気は大局的な運勢、そして年運によって運気は変わってきますが、方位の吉凶は宿命的なものです。
たとえば、向日葵は夏に開花します、季節は夏、よい方向は南方になるのです。それが年によってよい方向が北になったり東になったりすることはありません。
十二支方位五行に偏りのない命式であれば、吉方向が多くある結果となってくるのです。ただし、空亡の方向は大凶となります。
よい五行(用神)が
木ならば東方
火ならば南方
土ならば南方及び土が〇印方向
金ならば西方
水ならば北方
が吉方となるのです。
偏りのない五行の命式であれば、どの方向もよいという結果がでてくるでしょう。
移転する方向が吉方でなければ、凶災の影響を受けないためにも、移りたい所からよい方向の方位となる所に2 ヵ月以上、寝泊りして根をはやしてから移転すればよいのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
推命命式
 
 
では例ををあげて説明いたしましょう。
左の命式をみれば日干庚ー酉月生まれ、月令を得ての強い日干です。
空亡は戌、亥です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
推命五行
 
五行の相剋図は左記ようになります。
よい五行は火、木です。
太過している自分の五行金を直接剋し力を弱めさす火、また剋しにくる力に対抗し
エネルギーを消耗さす木が良い作用をするのです、ちなみに土は偏った五行に力
を与えますから間接的によくない五行と言えます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
推命方位の吉凶
 
 
 
 
 
まず、空亡戌、亥の方位は大凶になることは、抑えておいておいて下さい。
偏る五行金が旺盛となる。
申、酉、戌は凶となりますが、戌はすでに大凶ですので申、酉だけが凶となります。
そして、よい五行である火が旺盛になる巳、午、未の方位は大吉。
それに、よい五行木が旺盛になる寅、卯、辰の方位が中吉となるのです。
このように個々の命式により吉凶方位が違ってきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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九星気学は一日講習を受ければ大体の人は手法が分る規則化された占術だからプログラムを組める人なら、簡単にコンピュータ化することができるでしょう。
占いの館などで、看板に四柱推命、九星気学の両方を掲げているところがある。専門家からみれば四柱推命の奥義が、まだわかっていません、とりあえず答えられる占術もありますよと言っているようなものだ。
昔、保険勧誘のおばちゃんが、相性のよい人をみてあげるといって九星気学を用いコミュニケーションのツールにしている人が多くいた。”生年月日を聞き出す”ことが目的だが人と接する仕事柄だけに占いをとりいれたのは、うまいやり方であると感心したことがある。簡単な占術でも人を引き寄せる力となり、それを実行した人は、保険の成績も抜きに出ていたと聞く、実際に幾人かのカップルをとりまとめた人がいるから、女子からも人気があった。
今から考えると本当の相性は別として、出会いが少ない時代に貴重な存在だったように思える。
ある知り合いの奥様が鑑定にこられ、主人が生死の狭間をさまよっているという。事情を聴けば喘息もちで仕事も一段落したので、一週間ぐらいの予定で入院をしたという。休養を兼ねて治療すれば、元気な体になるだろうと考えて行ったとのこ。それが入院して間もなく容体が急変したという。医者に聞いても原因はよくわからないと答えるだけで、元気に一人ででかけたのに、このような状態になるのは運勢的に何かあるのではないかと思ってこられたとのこと。
さっそく鑑定すると気になったのが入院した病院の方向が大凶にあたっていた。他の病院に移ることを提案するとともに、奥さんと地図を広げ別の病院を探した。転院してから2日後、奥様から、嘘のように元気になり、もう歩けるようになりましたと、お礼の電話があった。
方位の吉凶を気にするときは、ほとんどが移転するときですが、入院する病院の方向も気に留めておく必要があると言えるのです。
四柱推命は学問です、陰陽五行の理法で解き明かす、非常に論理的且つ超科学的学問です。
方位は運勢情報の一部ですが、自分自身の吉凶方位を知っておくのも、何かの時に役立つと思うところである。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

元命鑑定法の迷学



山崎直子地球を238周、15日間の宇宙生活を終え、4月21日、無事帰還した。スペースシャトルは同年限りでの退役が決定しており、最後のスペースシャトル搭乗者となる。「美しい地球で、こうして地球の自然を感じることができてうれしく思います。みなさまに感謝を申し上げたい」と笑顔でコメント。向井千秋さんにつぐ日本人としては2人目の女性宇宙飛行士の偉業である。運勢的にどのような運勢をもつ人物か検証してみた。










山崎直子命式残念ながら「フォーチュン四柱推命運勢鑑定表」では【あなたの場合、生まれ時がわからなけれは詳しい判断ができません】とありました。テレビの情熱大陸という番組では結婚生活には様々障壁が立ちふさがり、2007年には離婚調停まで至ったという。そのようなことから生れ時を予測することはできるが、絶対とはいいきれない。他の先生方の鑑定を検索してみると、正直いって、いい加減な鑑定をしていると思いました。
例えば
日干「辛かのと」は貴金属を意味し、品良くデリケート。 色白の美人も多いです。
元命「食神しょくしん」は衣食住の神を意味し、生活に困らない暗示があります。 家庭的で性格の良い女性が多くおすすめです。大過してるとだらしないですが…
現在大運の申と運命式の巳に合象が出ています。 そして年運では元命を強くしてくれる「劫財ごうざい」が巡りますが、本来は妻の地位に異常あり。妻がその地位を放棄しかねない年回りですが、この夫婦に限っては吉作用(笑
まさに今年は夫との夢叶う年。それから辛丙の合象が後押しして夫婦仲は元々良いし、いいことづくめ。すごいミラクルですね。まさかだけど・・・宇宙飛行士って占いで運の良い人を決めてるかな?(笑
とあった。
誰が日干「辛かのと」だと色白の美人が多いと統計をとったのでしょう。直接的に何千人と鑑定してきましたが、そんな結果はでていません。黒人で日干「辛かのと」の人はどうなるのでしょうかね。夫の大地さんは日干「壬みずのえ」で五行水が大過しています。直子さんの生まれ時によっては五行金が大過すれば相性は悪くなります。夫婦仲は元々良いし、いいことづくめ。 すごいミラクルですね。の根拠はどこから導きだされているのでしょうか。もはや鑑定ではなく、結果、画をみて、声優みたいに声をふきこんでいるとしかいいようがありません。宇宙飛行士の人は犠牲を伴うだけ一般の人より離婚率は高いのです。宇宙飛行士って占いで運の良い人を決めてるかな?(笑 については打ち上げ失敗で亡くなった人はどうなるのでしょう。能天気な占いはやめてほしいものです。
今回、解説したいのは『月支元命』のことである。市販の書などでは月支に何か「重要な神」があるように解説して、「格と用神」を定め鑑定すると説くものがある。これらの書に共通することは例題にあげられているものは何となく理解できるが、他のケースにあてはめて紐解こうとすると疑問だらけ、いくらその書を読み返しても解決できない。迷路から抜け出せなくものばかりである。はっきり申し上げて明らかに四柱推命学の本道からはずれた迷学の教えであり。歴史的にも四柱推命学が日本に伝わったとされる書物にはそのような記述はいっさいありません。このような鑑定法のブログを読みましたら、その先生曰く印綬格の男性は、正財が正妻の星、その正財を印綬はもっとも恐れ嫌います。正妻からみれば、この印綬は姑となります。そして、劫財は夫の姉妹となり、正妻からみれば小姑となります。劫財は印綬の救神で、小姑が正妻に対抗する構図はとても現実的です。通変星の象意はまさに人事の妙を言い得ています。印綬格に限らず、あらゆる格式で印綬はひとつはほしい星であり、とくに身弱の命は、砂漠のオアシスのように生命の活力の源となる有徳の因子となります。ともっともらしいことを述べておられます。まあ、わかったようななわからない話です。一般的に嫁と姑は不仲なのところが多いだけに、このように見立てをすると当たっていると妙に納得されてしまうのです。針が止まっている時計でも一日に2回合うように、たまたま当たってしまうことがあるから偽の鑑定法も生き残ってしまうのです。そもそも元命を基に鑑定するならば、生れ時は必要なく、普通に考えても四柱推命学の本道からはずれていると認識すべきです。もし正統な四柱推命をお知りになりたいなら『日干』『月支元命』『単純な通変星での見方』『十二運』で看る、という悪書をお持ちなら、全てすててしまうことです。五行の数、おもみ、宿命星の数、陰陽をみて全体の五行のバランスから運命を推理、解明していける超科学的学問であります。鑑定士に「あなたの場合は生れ時が必要です、生れ時が分からないと詳しい鑑定ができない」と言われたら、その先生は本物です。そんな場面に遭遇した方がいらっしゃったら、ぜひご一報下さい。

コメント

私が教え受けた師は学者タイプで四柱推命学の歴史から技法までよく研究され、易学家のなかでも物知りで一目おかれていた。著書をだすわけでもなく、教えることはあっても弟子を取る様子もなかったのです。ひょんなことから意気投合して弟子にしてやると約束していただいた。一週間に2日マンツーマンで教えていただくのだが、私が質問して、それに答えるという形式だから、推命の書物を読みあさったものだ。ところが私も悪書を読んでいたものたから「元命」について質問すると、関係ない、無視してよいと答えるだけであった。有能な先生の弟子にしてもらったと皆から羨ましがられたが、本当にそうなのかと疑心を抱くこともあった。ただこの師は酒が好きだ、トコトンまで飲むタイプである。酒を口にして30分過ぎた頃から達弁となる、あらかじめ質問しようと思った話にもっていくと、あふれるような知識で納得できるように説明してくれる、毎回、もって40分程度で単なる酔っ払いに変貌するが、本当に貴重な時間であった。週に2日の教えはとりやめ、食事、スナックが教えてもらうコースにした。飲んだ回数は200や300は優に超えいると思う。何十回飲んだ頃から、この御仁は本物だと確信した。その教えのおかげで「フォーチュン」を創ることができたといってもよい。ある日、その師が会社にやってこられ息子の鑑定を頼むとおっしゃられた。畏れ多いと断ったが、フォーチュンはグラフや文章で説明しているので分かりやすいと言われたので、喜んで鑑定させていただいた。後であの貴重な時間帯で息子に弟子が作ったものをみせたかったと語ってくださった。

 

 

生まれもった気質と暗示


気質については、五行の個数とおもみ(%)により、これまで事例で個々に説明してきましたが、ここであらためて解説したいと思います。運勢鑑定を紐解くときに重要な要素となります。


相剋図


日干(自分自身)の五行を1の位置におき上記のように相剋図を作ると非常に分りやすでしょう。

≪1の位置の五行が偏る比劫タイプの性格

1の位置が強いということは我が五行(自分自身)が強いということです。負けず嫌い。情熱的。開拓精神旺盛。親分(姉ご)肌。人情家。戦士気質。純粋、単純、生一本といった性格分子から成り立つ気質です。使命感を感ずれば火の粉を被る恐れはあっても先頭に立って戦う。弱みは見せない。涙もろい。頼ってこられると犠牲を払ってまで応えていこうとするが、いざ自分のことになれば頼りべたで急に弱くなるタイプです。3の位置の財星を剋すので、地位や名誉を得ていても、財の縁は薄いとみるのです。戦士気質は戦友の結びつきのような味方を求めますから、たとえば比劫タイプが誰かともめていたら、まず、比劫の味方になってとめにはいることを勧める。比劫タイプはそれだけで冷静になれ友として認めるのです。成功すればリーダーシップ資質と磊落(らいらく)さに隠された繊細な人間味を評価されるだろうし、悪くすると自己中心的、頑固、独裁的と悪評がでてくる気質とも言えるのです。比劫タイプでも身旺点の強さによって違いはでてきます。


≪2の位置の五行が偏る食傷タイプの性格

我が五行のエネルギーを抜き、4の位置の官星を剋します。4番目の官星は集団生活において秩序を乱さない為に作られた規律やルール、また、その星を剋すのですから組織の一員として歩調を合わしていくことは苦手な性格と言えます。一般的には平和とか安定といったものを求め頑張っていくのが普通ですが、食傷タイプは単調リズムを嫌う星情ゆえに、何かを追い求めているときはよいが、刺激のない平坦なリズムになってくると自ら破壊するような行動をとってしまうといった面もあるです。一匹狼的要素の強い食傷タイプは成功すれば、他に染まらない生き方が賞賛されるだろうし、悪くすると仲間意識の薄い自分勝手な人間と悪評がでてくる気質とも言えるのです。女性は男性運を損なう星情ですから、トラブルを極力、少なくするためにも、相性のよい相手をみつけることが肝要と言えるでしょう。地位があがっても実るほど頭を垂れるか稲穂かなの精神を忘れてほしくない気質と言える。。


≪3の位置の五行が偏る財星タイプの性格

財星気質は比劫気質と比較して解説すると解りやすいでしょう。比劫タイプは自我が強く、熱血漢、リーダーシップの質性がある。財星タイプは先頭に立って戦う資質ではない、賢者の意見や成功者の考えを取り入れ自分の考えとする。例えば誰かに相談を受けたとき比劫気質は「俺に任せておけ」というだろうが、財星気質は「それは誰々に訊いておいてあげる」というだろう。三角形の先頭にたって戦う、戦士気質に対して財星気質は自陣にいて指揮をとる殿様志向形タイプと言えるでしょう。事を起こすなら能力のある人を探し、困ったときは、その分野に強い人をみつける、コーディネートの才を活かしすすんでいく気質と言えるでしょう。潤滑油的存在で、その情勢、状況下で自分を適応させていこうとするタイプです。財は字のごとくお金です。確かに少なくとも小金には困らない宿命があります。男性にとって財は女性を意味しますから色情で失敗しやすい暗示があるとみなします。女性も男性(官星)を生じる五行が強いということは結びつかない恋愛に走る傾向があると言う事です。成功すれば、周囲との調和、温和な性格が評価されるだろうし、悪くすれば決断力がない、うわべだけ、偽善的との悪評がでてくる気質とも言えるのです。



≪4の位置の五行が偏るタイプの性格


我が五行を剋す五行が強い星情は、どうしても本能的にやられまいとする防御本能が働いてしまう性格になると言えるのです。もし、危険な動物が住むジャングルにいたとしたら、誰でも警戒するだろうし、慎重にもなるだろう。その状況下に生れる性格が官星気質といえばニュアンス的に判ってもらえるかもしれません。自ら戦っていこうという資質はなく、基本は保守的感性から物事を考えるという性格になってくるのです。発展、出世する場合でも自分でのし上がっていくタイプではなく、周りで派閥争いをしているときに敵をつくらない性格がかわれ抜擢されるケースが多いようです。安心、安全を確保して進むには強い者について行けばよいのである、といっても全面的に頼っていれば強者が倒れる場合も考えられる、だから人に命を託すような行動様式もとれないでしょう。官星タイプは危険と安全とのバランスが掌握できている環境で自分の能力を見出していく気質といえますから、あまり危険と安全の基軸があいまいな環境になると、横着な行動がとってしまうこともあるのです。女性にとっては官星は男性を表わします、異性とのトラブルが絶えず、多くの男性によって動かされるとみるのです。成功すれば、枠をはみ出さない堅実性が評価されるだろうし、悪くすれば包容力のなさ、表目だけの紳士面との悪評がでてくる気質とも言えるのです。


≪5の位置の五行が偏るタイプの性格

我が五行に力を与える五行が強 い命式が印星タイプです。自分の強さを表わすとき、自分の五行の強さ、それを生じる五行の強さをプラスしたものと、他の五行の強さの割合で強いか弱いかを量るのです。比劫タイプは正味の強さ、印星タイプはもらう力によっての強さであるです。興味をもったものや、好きなことが誰よりもうまくできた、褒められた、また頑張る、このサイクルに抵抗なくはまるのが印星タイプなのです。比劫タイプは努力型、印星タイプは天才型といっておきましょう。一方で他の星情より幼児性が残る性格と覚えておくのもよいでしょう。自信があったらあったで横暴な態度をとってしまい、逆に自信を失うと内にこもる、子供が有頂天になったり、失敗して、しょぼりすることに置き換えることができるでしょう。しかし、子供は叱られても、また同じこと繰り返すように、結構、同じミスをしてしまうタイプでもあるのです。強さを例えると、比劫タイプはライオン、印星タイプは鋭い牙がないライオンとはいえますから、何か憎めないところをもっていると言えるのです。総じて自信の有無に左右されやすい資質ですから、他の星情より躁鬱病にかかりやすい質性とも言えるのです。成功すれば、天才的能力、人のよさが評価されるだろうし、悪い評価ではは陰と陽がせあり、陰は自信を失い、堂々巡りの考え方から抜け出せないところ、要はわがまま、自分勝手という評価になるでしょう



大きく分類した基本形の気質を説明しましたが、この他には二つの組み合わせで成り立つ気質があるのです。例えば1と4の組み合わせ比劫-官星タイプは開拓的資質と保守的資質が混合する気質であるからにして、アクセルとブレーキがあってバランスのよい性格と解釈しそうですが、アクセルを踏みながら、同時にブレーキも踏んでしまうといった性格になってしまうのです。基本の性格だけ掌握していれば、他の組み合わせの気質も実戦を重ねていくうちに理解できるようになるでしょう。




コメント

推命(フォーチュン)仲間が集まると、話題にのぼっている人物の言動、行動から気質、また運勢を推理し合う。フォーチュン運勢鑑定表で確認すると驚くほど、よくあてているのである。小生がそこまでの能力をつけるには長い年月を要したような気がする。折に触れ(酒を交わしているときが多い)君達が特別、頭がよいということではない、「フォーチュン四柱推命運勢鑑定表」という教科書があるから自然と学力がついただけ、何もないところから答えを導き出すのは大変だったことを説明する。ふと気がついたように「わかります、わかってす」「誰もが成し遂げられないものを創ったのですから」と褒め言葉いただく。別に褒めてほしい訳ではない、「フォーチュン」はすばらしいと言っているが、それを創った人間も忘れてほしくないだけ。内心は皆が力をつけていることを喜んでいるのである。

さて、朝青龍の性格タイプは? 上記のタイプの中にあります。わかりますか。







命式の見方その6

この章では運勢をを鑑定する上で見逃してはならない通根、また、特殊星ついて解説いたしましょう。運勢の吉凶を判断するには、まず五行のバランスからよい五行、偏った五行を知ることからはじまります。ここで見逃してはならないことがあります、それは通根しているかしていないかのチェックです。通根していないと困難にぶつかると負の考え方をしてしまい立ち直りにくいという欠点があります。

通根

*印の支は強い通根といえます。
通根各四柱の天干五行が地支にあれば通根しているといいます。根が強ければ踏まれても草魂のごとく息を吹き返すでしょう。命式の天干も根がなければねばりがないと考え、根があれば復活する力をもっていると判断します。「フォーチュン四柱推命運勢鑑定表」では根があれば、その強さを L ・ M ・ S で表示しています。特に日干を重くみます。日干に根のない人は職を変える方も多いようです。推命を鑑定する上で大切な部分です。

神殺星

神殺星(特殊星)を解説します、神とは吉の特殊星(☆)、殺とは凶の特殊星(★)のことです、特殊星は運命をみるときの参考とします、年柱の特殊星は1歳~20歳の若い時期、月柱、日柱は20歳~50歳の時期、時柱は50歳~晩年に影響力を及ぼします、吉星は沢山あるほど効力は薄くなる故によい特殊星が一つか二つ日柱、または時柱にでるのがよいのです。

神殺1
推命学の基本を掌握していないのに多方面にわたりての鑑定方法を理解したがる人は少なくなりません。てっとりばやく神殺を説示して本講をお終わらんとする人がいます。神殺星は五行のバランスによる運勢の盛衰に、補助的な鑑定材料となるものです。






 



神殺2
流派の違いや鑑定士によっては自己流であみだしたという失笑するような特殊星もあります。ここに詳解するものは多少なりとも運勢に影響力があると思われるものをピックアップしております。
















☆ 大極貴人(たいきょくきじん)
     災厄、また困ったことがあっても不思議に人から助けを得られ、また挽回できる社会成功に後押ししてくれる星で
     す。


☆ 天乙貴人(てんおつきじん)
     貴人の中では最もよい星で、危ないことがあっても救いがあり加護されるという結構な星です、日柱にあれば最も
     よく、時柱に゜あるのは次に良いのです。


☆ 福星貴人(ふくせいきじん)
     金銭、物質に恵まれる暗示です。

☆ 天官貴人(てんかんきじん)
     ことがうまく運び、望みがかなう暗示です。


☆ 天厨貴人(てんちゅうきじん)
     昇進、進級、進学がスムーズに運ぶ暗示です。

☆ 文昌貴人(ぶんしょうきじん)
     文章の才能や学問的な知識で人々の尊敬を受けることができる暗示です。

☆ 金与禄(きんよろく)
     上司、先輩からの引き立てがあり良縁に恵まれる暗示です、日柱にあれば配偶者の徳を受けます。

☆ 暗禄(あんろく)
     思いがけない幸せがあったり困難にぶつかっても意外な人から助けられるという暗示です。

☆ 天徳貴人(てんとくきじん)
     凶運を制圧し敬福を招き諸難を解除する力を暗示します、四柱に正財、印綬があれば社会の首位にたてる要素が
     大です、特に天乙貴人と合わされば最高の暗示です、日柱にあるのが一番よく、その次は時柱にあるのがよい、
     ただし刑、冲にあえば吉星の力は失います。

☆ 月徳貴人(げっとくきじん)
     サラリーマンなら上司、先輩に引き立てられ出世が早いとか社会的成功が収められる暗示です また凶があって
     も災厄が軽くすみ 女性の場合はよい夫に恵まれる暗示があります。日柱にあるのが一番よく、その次は時柱に
     あるのがよい。

☆ 天徳合(てんとくごう)
     精神が良好であることを示す、貴人に次いで福がある暗示です。

☆ 月徳合(げっとくごう)
     隠れた援助者とか苦境にあるときに救われるという暗示です。

☆ 華蓋(かがい)
     文化、芸術、宗教、孤独を意味します、印綬と同じ柱にあると芸術で名をあげる 墓と同じ柱ですと宗教に縁があ
     り僧侶をめざしてもよいでしょう、女性は子供の縁や結婚の縁がよくない暗示があります。

☆ 駅馬(えきば)
     一所に定まらない星です、この星をもつ人は住居の移転が多いとか出張の多い職につくとか、とかく動きのある暗
     示です 旅行好き人の多くはこの星をもっています。

☆ 禄馬貴人(ろくばきじん)
     吉慶多く、友人知人に恵まれ支援を受ける暗示です。

★ 羊刃(ようじん)
     男性は争いを好みバクチ好きになりやすい、女性はお産が重く難産になりやすい暗示です。

★ 紅艶殺(こうえんさつ)
     明るい性格で誰にも好かれますが、意思が弱く貞操観念に欠けるため色欲で身を破る暗示です。

★ 流霞殺(りゅうかさつ)
     人付き合いがよく周囲の受けも非常に良いという円満な星ですが友人に左右されやすく、酒色に溺れて前後を忘
     れ自滅しやすい弱さがある暗示です。

★ 垣城(こうき)
     男性は妻の浮気、不貞で苦労が多く、また善人になっても悪人になっても運勢が強い暗示があるので、進路に慎
     重さが必要です。

★ 囚獄(しゅうごく)
     隠れ住むとか身動きがとれなくなったり、事件にかかわり合いをもつ暗示です。

★ 黄旙(おうばん)
     物事に滞りを生じ何事もスムーズに運ばない暗示があります。

★ 咸池(かんち)
     色情のあやまちを表す暗示です、片思いの愛が多いとか逆に好まない相手に深追いされたり、とかく異性問題に
     苦悩しやすい意味合いがあります。

★ 劫殺(ごうさつ)
     交通事故、山、海の遭難とか外部からの災厄の暗示 二つある人は金銭への執着が強く、盗癖のある人がおり
     ます、三つある人は狂暴で亡神と同じ柱に重なるとよくありません、また行運に重なると事故にあったりしますから
     注意が必要、年柱を主にみます。

★ 亡神(ぼうじん)
     病気とかの災厄にあう暗示です 二つあると経済的に不安定、三つあると犯罪や淋病、梅毒の悪疾にかかりやす
     い、日柱を主にみます。

★ 白虎(びゃっこ)
     溺、焼、墜落などの事故にみまわれる暗示です、官星、印綬があれば凶意は消えます。

★ 血刃(けつじん)
     病気や交通事故、怪我、手術など血をみる災厄にあう暗示です 年運で血刃の巡る時は特に注意しましょう。

★ 隔角殺(かくかくさつ)
     生地を離れて他国でくらさなければならない人が多い暗示です。

★ 日刃(にちじん)
     男女とも配偶者との縁が円滑にいかない暗示です、女性は吉兆が強く婚期が遅れたり結婚しても破綻がおきやすい意味があります。

★ 魁正(かいごう)*ごうの漢字は特殊文字となり、仮文字で表示しています。正しくは「フォーチュン四柱推命運勢
     鑑定表」を参照して下さい。
     常に二つの性格を持ち、大貴、厳格、聡明の資質を有する裏に冷酷、暴虐。災厄の意味もあり、気性が激しいタイ
     プで思いきったことをする暗示があります、財星、官星の巡る年は強引な行動は慎むべきです。

★ 桃花殺(とうかさつ)
     異常開運と色難の暗示があります。


コメント

五行のバランス、大運ランク、行運、月運、日運の順に運勢の吉凶を判断していくのが基本です。命式中にでている空亡、冲、刑、害、通根の有無などをチェック、そして神殺星は参考程度に鑑定するとよいでしょう。フォーチュンで実戦、研究していけば、おのずと鑑定力がついてきます。性格の共通点や運勢の傾向が次第に判ってくるものです。あなたの鑑定力が人々の幸せに貢献できることを願っております。       瀧本 才功































 

 

 

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