講演などで運(うん)をテーマに話すことがある。運とは、その人の意思や努力だけでは、どうしようもない力のことです。結論的に申し上げると、生まれたその時から宿命的に個々に運気図できていると言っていいでしょう。気質の違い、お金の縁、異性の縁、恵まれるチャンスの度合い等々、さまざまな面で違いがあるのです。だからといって強運の人であっても一生よい運気に恵まれることはマレであり、チャンスの少ない人であっても必ずよい気運が巡ってくるのです。天気にたとえれば、晴天(よい運)に恵まれている人が、うまくいったことを何もかも実力と勘違いしてしまい、天候の変化に気づかず、調子にのって失敗したりするのです。頑張れば一流になれる。超一流になるには運がいると言われるほど、運は人生に大きく作用するもなのです。よい事が続けばツイている、悪くなるとツキがないと嘆くだけでは気運に流されるだけの人生になってしまいます。私がこの得体(えたい)のしれない運というものに興味を抱くようになったのは、幼少の頃、予知能力があったみたいで、幾度か不思議な体験をしたことがキッカケになったのです。人は何らかの力に影響され生かされているという確信を占いの分野に答えを求めたのです。『姓名判断』『手相』『人相』『九星術』等々、数々の占術を学び研究致しました。しかし、どれも人の人生に自信をもって推し測れるものではなかったのです。所詮、当たるも八卦、当たらぬも八卦の世界と底を感じていたとき、「四柱推命学」に巡り合ったのです。学べば学ぶほど奥は深く、的中率には驚くばかりでした。若いときは馬力があるものです。四柱推命学をコンピュータ化しようと決心したときから、小生の人生も変わってしまいました。一年、365日の350日ぐらいは眠るのも惜しむぐらい推究したものです。まる3年、いよいよ完成の目鼻がついたとき、ふと、これからどうするんだという不安に襲われたのです。完成を目指し無我夢中で頑張っているときは、その後のことなど、あまり考えていなかったのです。預貯金も底をつきかけたこともあり、とりあえず180万円で3件、売ることにしました。7、8件の販売できる目処もついていた頃、友人から頭は売るものではない、貸すものだというアドバイスを受けた。しかし、お金がないと話すと金はなんとかなるものだという。さっそく取引のあった地方銀行の支店長に相談すると、快くお金を貸してくれたのです。担保もなく、よく貸していただいたと感謝すると、開発に取り組む姿勢をみていたからだと言ってくれたのです。すぐに3件分を買戻しソフトをレンタルすることにしたのです。振り返れば成功への道はそれしかなかったと言える。販売していれば永遠に売り続けなければならない、そんなことは続くはずがない。もちろん好期を見計らって取り組んだこととはいえ、運が呼び寄せてくれた雨天の友があっての小生の今がある。グッドタイミングこそ、成功、幸せのカギと言われるように物事にはタイミングがある。漁師さんが天気を気にするように自分の運勢を知って人生を考えることは、まさに運を掴む第一歩と言えるのである。個々の運を解き明かし、人生の指針にできる情報を得られるのは的中率で占術専門家が別格扱いする「四柱推命学」をもって、他の占術に求めることはできないでしょう。しかしながら、複雑難解な学問であるがゆえに奥義を会得している人は少ない。四柱推命もありの他にも占術も並び立てるいるようなところろ、また霊感があるかのように振舞って、祈祷、除霊、供養などの話にもっていくところは信用しなほうがよい。それこそ、資格のない天気予報士に天気を変えてくれと頼んでいることと一緒なのです。相手まかせで幸運が訪れるようなことはないのです。人生は決して決めつけるものではありません。自分を知ることによりよい人生にかえていくことができるのです。
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学術を基に鑑定する人は鑑定士、その他の方法で占っている人を占い師と呼んでいます。それだけに同じ看板で四柱推命、タロットと掲げている人は、そもそもおかしいことになる。下駄を放り投げて表向いたら晴れ、裏なら雨と予報する方法と科学的データから分析した予報がありますと言っているからである。週刊誌によく星座占いが記載されているが同月生まれの人が皆同じ運勢になるはずがない。遊びなら面白いかも知れぬが、鑑定料をいただいて、その域から抜け出せない占い師が多くいるのも現実なのです。中には高い目線で自分が神になったごとく精神論、礼儀、先祖、守護霊など説く人物がいるが、学術能力のなさをすり替えているにすぎない。天候によっては危険が伴う漁師さんは、天気予報は欠かせないものになる。その意味でも運勢鑑定は前向きに人生を考える人のためにあると言えるのです。早くてよかった、遅くてよかった、右にすべきか左にすべきか、ちょっとしたことが自分の運命にかかわるのです。自分にどうしようもない大きな力を取り入れることが、有利な現象を生むきっかけとなるのです。